宗像市葉山クリニックの撫中です。診断するのに難渋するもののなかで少し不思議なものがいくつかあります。
腹部片頭痛、間歇期の長い群発頭痛、湿疹のない帯状疱疹、です。
腹部片頭痛は、小児期に腹痛、悪心、嘔吐がありますが、頭痛はありません。後年に片頭痛に移行します。群発頭痛は頭痛する群発期と頭痛のない間歇期があり、極端に長い間歇期があれば、一生に一度の頭痛ということも考えられます。帯状疱疹も初期には皮膚のピリピリ感はあるものの、皮疹はなく、そのまま皮疹が出ないこともあります。字面では、理解できますが、実診療で患者に直面したとき、頭痛のない片頭痛や、皮疹のない帯状疱疹などを診断するのは勇気が必要です。