宗像市葉山クリニックの撫中です。皆さん、すでにご存じのことかもしれませんが、私が最近認識を新たにしたことを書きます。笑うことは、糖尿病では、インスリン、リウマチでは、ステロイドの効果をはるかに上回るということが過去の論文で示されています。いずれも薬剤と「漫才」「落語」との比較でのデータでした。あまりの効果に医学雑誌もそれぞれ顔写真入りで掲載したほどでした。一部には漫才コンビの名称が新薬だと勘違いした患者からの問い合わせで某大学が大変混乱したというエピソードもありました。「笑うこと」がそう頻繁にできないような環境にいる方もいらっしゃると思います(重い病気に罹患されている方など)。だから、笑えない、と。しかし、意外と脳組織は簡単に騙されるのです。箸をくわえることで、笑顔の形ができます。これを脳組織が「笑った」と認識するのです。これなら、本当に気持ちが笑う状況でなくても笑えます。人生笑ってばかりじゃいられない、と反論される方。喜納昌吉の「花」という歌に「泣きなさい、笑いなさい」という一節があります。シクシク泣く、ハッハと笑う(4*9=36、8*8=64 足して100)。笑うことが少し多い生活は健康になるのではないでしょうか?