宗像市葉山クリニックの撫中です。昨日朝はほうきを持つ指が凍え、今日は、枯れ葉がほとんどありませんでした。本格的な冬の到来を感じます。この時期、風邪をひく機会が多くなります。そこで、予防接種を含め、注射を打つことも多くなります。患者さんは、注射を打つ前から、「痛がっています」。からだに力を入れ、針から少しでも身を遠ざけようとします。わずかな抵抗ですが、できる限り「痛くない」ように注射をするように工夫して試行錯誤してきました。結論は、「痛くない」注射はないです。しかし、「今までで今日の注射が一番痛くなかった」と」言われるようになりました。100人に一人くらいは注射したことがわからなかったという人もいます。偶然、皮膚の痛点を避けることができたのでしょう。痛点は見えませんから、あくまで偶然です。20年前に、某企業が「痛くない針」の開発に着手したことが当時の日本工業新聞に載っていました。要約すると、「蚊」が刺すほどの細い針を開発したのです。確かに、刺したことすら感じない。そんな針でした。しかし、普及しなかった。採血や、薬液の注入には細すぎて役に立たなかったからです。今後も、「居合刀」を極めるごとく、「痛くない」ように注射することを追求していきます。一番効果があるのは、とさくさ紛れに打つ、これも「痛くない」コツです。