2018.08.25更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。時々、私は新奇な気持ちになります。私に限らず、どなたも経験されることであるとは思いますが。

最近、それを「素敵」という言葉で感じました。「すてき」って音で聴くと、とても良いイメージが湧いてきます。ところが、文字で改めて見ると「素敵」です。敵という字が言葉の印象とはかけ離れたものとして映りました。語源は諸説ありますが、「素」的なものとして使用されていたところ、そのうえにとても「敵わない(かなわない)」くらい「素」的となり、「素敵」と表記されるようになったようです。また、「奇跡」ということばにも、「好ましい予想以上の出来事が起きた」時に使用することが多く、不運なことにはあまり使用しません。ところが、「奇」はめずらしい、あやしいを意味し、このことはあまり好意的には使用しません。このようにとても印象の良いことばでも改めて、文字で見ると何やら、反対の字があてがわれていたりします。各人の経験などに基づき、元々人それぞれに言葉に対する印象にはちがったものがあると思います。その印象・先入観を1回忘れてみると今回の例のように全く違ったものとして見えることがあります。日々の診療では、マンネリ化することがあり、その時に誤診が発生します。初心忘れるべからず、です。慣れたものほど、新奇な気持ちで、事に当たる、肝に銘じたいと思います。

投稿者: 葉山クリニック

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