2025.01.22更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。日本語以外の言語から、日本語に変換するとき、直訳するとある程度の意味は伝達できるものの、日本人の感性や情緒は伝わらないことがあります。日本語から他の言語への変換も同様だと思いますが。有名な逸話で、夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したというのがあります。学生の直訳に対し、日本人はそんな言い方はしない、これくらいでいい、とたしなめたというものです。また、小説家の二葉亭四迷はロシア文学「片恋」を翻訳する時、「ваша(=yours)」を「死んでもいいわ」と訳しました。yours、つまり「あなたのものよ」という言葉を「死んでもいいわ」と訳したのが、漱石の「月が綺麗ですね」と共通することで、セットとして知られています。しかし、時代が変わり、奥ゆかしいものも減り、逆に直接的に伝えないと伝わらない世の中になってきたのも事実です。日常会話はそれでいいと思いますが、文学では、やはり日本語の感性豊かな行間の風景を彷彿させる表現は残っていってほしいものです。

 

投稿者: 葉山クリニック

2025.01.07更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。時計と地球の自転のずれを調整する「うるう秒」が2035年までに実質的に廃止される見込みとなった。11月に標準時のもとになる時刻の管理を担う国際組織の会議「国際度量衡総会」で決議があった。「うるう秒」は地球の自転(潮の満ち引き)速度のむらによるずれであり、不規則に発生し、直前までわからない。「うるう年」とは地球の公転が元々正確に365日より、わずかに長いため、4年に1度1日プラスすることで調整しており、予測はできるものである。「うるう秒」は原子時計という極めて正確な振動をもとに協定世界時(UTC)できめられる。しかし、インターネット、PCの普及した現在これを調整することによるトラブルが懸念され、廃止されることになった。廃止するしても何百年たっても1-2分のずれということで、許容されるようだ。「うるう年」は従来通りであり、オリンピックは開催される。最初に聞いたときの心配はなくて済みそうだ。

投稿者: 葉山クリニック

2024.12.18更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。ちなみにある統計によると、人が一生のうちに出会える人数は3万人程度だそうです。学校や仕事を通じて近い関係になる人は、3,000人、親しい会話ができる人は、300人、友達と呼べる人は、30人、親友と呼べる人は、3人。寿命が80年だとすれば、29,200日となりますので、一日1人と会っていることになります。日本の人口は1億2,000万人強ですから、出会える割合は0.025%です。(インターネットより抜粋)つまり、人と出会えたこと自体、奇跡的だということです。出会うだけではなく、再会し、さらに関係を深め、心が動き、あるいは相手の心を揺さぶるような出会いが起きます。そうなると出会いの数だけではなく、質が問題になります。出会えてよかったと思うこと、または、その逆。しかし、一生という時間のなかではすべて体験となり、その人の糧となります。「未経験の後悔より、経験の後悔」。引きこもり数年間を外界と遮断して生きていく人もいます。人は、出会うために生まれてきたと思えます。一番いいのは、好きな人と一緒にいること、好きなことをすること、ではないか、と思います。

 

投稿者: 葉山クリニック

2024.12.04更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。現代社会はストレスが多く、人々は傷ついています。そんなとき、かける言葉として、何が一番優しい言葉なのか、考えてみました。過去のアンケートでは、「心配するな」「好き」「ありがとう」などが上位でした。みんないい言葉です。こころを癒すという意味では、毎日、使っている「おやすみなさい」が個人的には好みです。今日のことは済んだこと、思考も行動もやすんでいいよ、ということでしょう。また、前に進んでいる時でも、いったん止まっていい、と言ってくれてるようです。人、それぞれに優しい言葉は違うけれど、優しい言葉を発していれば、社会も少し柔らかな時間に包まれるかもしれません。

投稿者: 葉山クリニック

2024.11.27更新

漫画のタイトルがまちがってました。

「読むたびに幸せを」

でした。訂正してお詫びいたします。

投稿者: 葉山クリニック

2024.11.26更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。表題は大学の同級生の子息が書いた漫画のタイトルです。月間ガンガンという雑誌に読み切りとして12月号に掲載されました。今後の反響によっては、連載となる大事な時期だそうです。同窓生に応援の輪が広がり、アンケートでの高評価が集まっているようです。創造することは難しく、批判は容易です。若いひとの挑戦を応援します。私も母親に支援され、大学まで、いけました。「意志あるところ、道ありWhere there is a will,there is a way」

投稿者: 葉山クリニック

2024.10.24更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。イワシの群れで動く様はきれいと感じていました。しかし、大きな群れの両端にいるイワシはどのように意思伝達し、同じ動きをするのか不思議でした。この現象はイワシの本能に組み込まれた単純な3つのルールで再現できることがわかってきたようです。。

(1)周囲の仲間と適度な距離を保つ
(2)進む方向、スピードを合わせる
(3)仲間がたくさんいる方向へ向かう

さらに、動ける空間の広さにより、漂うだけから、回遊、直線的な動きなどが決まってくるようです。人間がマスゲームなどするときには、予めプログラムされた動きを個々が入力し、さらにリーダーが号令をかけ、練習を重ねて、統制ある動きを完成します。しかし、イワシにはリーダーもおらず、練習もせず、ぶっつけ本番ですぐ完成された群れとなります。逆に意思伝達の手段が単純で、人間のように個々の大脳が発達した場合、個々の判断が統制を乱すことになるのかもしれません。統制をとるための意思が一つであれば、集団が形成されやすく、大きな力となることは必然です。政治、宗教などそうやって集団となり、一つの方向に向かって進むことで幸福を実現しようとしてきました。時には、カリスマ性のあるリーダーの意思に引っ張られ、あらぬ方向へ行くことも歴史上、見られました。人間はイワシと違い、個々が判断するため、完全な群れは長期的には困難です。でもそれがリスクの回避になっているのでしょう。考えることをしなくなった人間(指示待ち)は来世イワシになるのではないでしょうか?

投稿者: 葉山クリニック

2024.10.23更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。以下は孔子の論語の有名な一節です。

子曰く、吾れ
十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順がう。

あくまで孔子自身がこうであったということです。そして、七十という年齢で、孔子は「心の欲する所に従って思うままにふるまっても、道をはずれなくなった。」と言っています。私は65ですが、他人のいうことに耳を傾けることも、思うままにふるまい、道をはずれないこともありません。これらは自己の価値観が同じであれば、達成できますが、価値観が違えば、評価されません。しかし、評価されるために自身の価値観を抑圧して行動することももはやできない年齢かもしれません。まず、自身の「正義」を定めること、その信条に沿い、行動すること、それで結果、評価されないこと、を恐れないこと。すべての人に評価・共感を得ようとしないこと、だと思います。常識は共通したものでないこと、を痛感する日々です。

投稿者: 葉山クリニック

2024.10.15更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。表題は「魂が再び肉体に入ること」を指しています。小説や映画などで、生まれ変わり、魂の入れ替わりが題材になってきました。在りもしないことではないから、人々は想像し、物語を綴るのかもしれません。生まれ変わりは別の肉体に、過去に存在した精神(人格)が宿るというのが通常です。ほぼ人間の間でのやり取りですが、ときには、他の動物や植物、風景にそれを重ねることもあります。実際、人格(意識)と肉体が入れ替わるわけですから、それぞれが分離することが必要です。でもよく考えると、毎日、わたしたちは、寝ています。この時、意識はありません。肉体のなかに潜んでいるのか、分離して、非物質世界に存在するのか不明です。分離していたとしても目覚めと同時に、再びもとの肉体に戻ってきます。厳密には、もとの肉体ではなく、複数個の細胞が新陳代謝により、入れ替わった肉体です。こう考えると、わたしたちは毎日、生まれ変わっているのかもしれません。長い年月のなかで、肉体は経時的変化(老い)により、変遷するものの、目覚めとともに帰ってくる意識はそれまでの過去のものであって、決して未来の意識が返ってくることは現実にはありません。換言すると、「老い」も生まれ変わりと思えば、毎朝、違う自分に出会えて新鮮かもしれません。

投稿者: 葉山クリニック

2024.09.20更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。今日、大谷選手が51-51を達成しました。シーズンはまだ終了ではないので、記録はさらに上乗せされるでしょう。かつてイチロー選手が安打数で記録を作り、未だに破られてないことも思い出しました。100mの記録も少しずつ短縮しており、限界というのがあることはわかりますが、現実にどこなのか、それがいつなのか、私にはわかりません。人間の可能性は無限だと思います。いいものを見せてもらいました。

投稿者: 葉山クリニック

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