頭痛 めまい 脳卒中(脳神経外科)
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頭痛
頭痛は世代にかかわらず、患者数の多い疾患です。頭痛には大きく3つの種類があります。
1筋肉性の頭痛
2血管性の頭痛
3神経性の頭痛
これらの頭痛が複合的に起こる場合もあります。
筋肉性の頭痛には、薬とツボ療法を併用します。頭痛の中で最も多く、原因のほとんどは肩こりによるものです。痛みを感じる圧痛点に、トリガーポイント注射を行うのが効果的です。
血管性の頭痛は、ズキンズキンと脈打つごとに痛みます。薬が最も効果的で、予防薬もあります。ただし、自己診断で市販の鎮痛剤を飲み続ければ次第に薬への耐性ができてしまい、効きにくくなるのが特徴。最終的に効かなくなってしまってから頭痛外来に来られるよりは、できるだけ痛みを感じた当初から来院し、病院処方の薬を飲む方が安心です。
神経性の頭痛は頻度的には少なく、主に薬の内服治療を行います。
めまい
めまいの原因はメニエール病や三半規管の異常、自立神経失調症、脳内出血や腫瘍などさまざまです。こうした症状について、詳しい説明を行う病院は、個人病院ではほとんどないのが実情です。
当院ではできる限りの説明を行い、手術すべき疾患以外は、投薬を中心にめまいのリハビリを指導しています。
脳出血
脳腫瘍によるものを除けば、脳出血の多くは糖尿か血圧の患者さまに現れます。血管の硬化が、すでに全身の血管で進んでいるからです。こうした状況になる前に、生活習慣病を治療しておけば、脳出血や脳梗塞のリスクはほとんどなくなります。
かつての日本人の食事は塩分が多いというので、塩分を減らす啓蒙活動を続けたことで、現在では脳出血は激減。25年ほど前には、大きな脳出血を起こして亡くなられる方が多かったのが、今では出血してもほんのわずか。頻度も少なくなりました。こうした状況も、高血圧を減らす啓蒙活動が効を奏したからです。
しかし、現在では脳梗塞の方が増えています。今後は、同じく血管の疾患である糖尿病を減らすための啓蒙活動を行えば、さらに脳梗塞を減らすことができるはずです。
脳出血は、発症したら命にかかわるため、そうならないように予防することが大切。出血から3時間以内が助かる基準といわれています。近年ではもう少し基準時間は延びてきましたが、いずれにせよ時間との勝負。手術して血腫を取り除いても、麻痺は残ります。
そのようなことから、そもそもの出血が起きないように、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の治療をすることが大切になってきます。
こうした病気はデータを見ると、再発が予測できます。血管の硬化が進んだらもう脳出血を防ぐことはできません。毎日の生活改善と早めの対策、治療が重要です。